【カレッジフットボール】2024年の主要なルール改正3点

アメリカンフットボール

8月24日にWeek 0のFlorida State vs Georgia Tech(@ダブリン)の試合をもって2024年シーズンが幕を開けました。本格的に各校の試合が始まる8月31日を前に、2024年シーズンから変更された主なルールを3つ紹介したいと思います!

昨年からカレッジの試合を観ていた方で「あれっ?」と思った方は是非ご一読ください。

①コーチから選手へのコミュニケーションに無線を使うことが可能に

まず一点目は、コーチと選手間のコミュニケーションに無線を使用することができるようになった点です。

NFLでは、以前からコーチからの指示をフィールド内の選手(オフェンスであれば基本的にQB)に無線を介して伝えるということが行われていましたが、カレッジ(ただしFootball Bowl Subdivisionに限定)でも今年からそれが解禁されました。具体的には、以下のルールが設けられています。

  • 無線受信が可能な選手は1チームにつき1名のみフィールド上にいることができ、その選手はヘルメット後部中央に緑の点を付けることで特定されていなければならない。
  • コーチと選手の通信は、プレークロックが15秒に達したとき、またはスナップしたときのいずれか早い時点で切断される。
  • 審判がフィールド上で二人以上の緑色の点があるヘルメットを見つけた場合、5ヤードのペナルティが課される。

これによって、プレーの指示や伝達を行うためにサイドラインでサインボードを掲げる必要がなくなり、昨シーズンどこかの大学が疑われていたようなサイン盗みの問題は予防できるようになるはず…(?)

②タブレットを用いて試合のビデオを確認することが可能に

二点目は、(FBSに限らず)すべてのチームにおいてタブレットを用いて試合のビデオを確認することができるようになった点です。NFLでは当たり前のようにサイドラインでタブレットを見ながらコーチとQBが話し込む光景が中継で映し出されますが、この姿がカレッジでも見られることになるようです。

具体的に以下のルールが定められています。

  • タブレットは「インゲームビデオ」(現在進行中の試合)に限定され、分析、データ、データアクセス機能、その他の通信アクセスを含むことはできない。また、その他のビデオ(スカウティングビデオや練習ビデオなど)は使用できない。
  • タブレット端末は、コーチ席、サイドライン、ロッカールームで使用することができ、他のデバイスに接続してより大きな又は追加の映像を映し出すことはできない。
  • ビデオには、コーチによるサイドライン及びエンドゾーン方向からの映像並びに中継映像のみを含めることができ、そこにはダウン・残りヤード数・時間・クォーター・プレー番号・スコアなどの試合状況を表示することもできる。
  • チームは最大18台のタブレットを使用することができ、すべてのチーム関係者がタブレットを見ることができる。
  • もしチーム関係者が、審判に対してタブレットを用いてビデオを見せたり確認させたりしようとした場合、自動的にアンスポーツマンライクコンダクトの反則となる。

③2-Minutes Timeoutの導入

最後に、NFLではお馴染みの第2Qと第4Qの残り2分の時点で時計が止まるルールがカレッジの試合にも導入されることになりました。前後半でそれぞれ3個しかないタイムアウトを使わずに時計を止めることができるようになりますので、最後の最後まで試合の行方が分からなくなる展開が増えるかもしれません。

カレッジフットボールでは、実際に起きていることを描写すること及びNFLの試合との差別化を図るために”2-Minute Warning”ではなく”2-Minute Timeout”と呼ぶようです。

まとめ

以上、2024年のカレッジフットボールの主なルール変更3つを紹介しました。

①コーチから選手へのコミュニケーションに無線を使うことが可能に、②タブレットを用いて試合のビデオを確認することが可能に、そして、③2-Minutes Timeoutの導入という3つですが、いずれもNFLの運用に近付くものといえます。

こうしたルール変更によって試合展開がどのように変わっていくのか楽しみですね。

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