開幕前から楽しみにしていた試合ですが、結果は24‐13でオクラホマ大学の勝利。個人的には、点差以上に実力差があり、オクラホマ大学の完勝といえる試合だったのではないかと思います。
オクラホマ大学のプレーが試合を通じて完璧で隙なしだったとは思えません。インターセプトを喫したり、パント時にラフティングザキッカーの反則を犯したり、パント時にファンブルをしたり…。
しかし、素人目には終始オクラホマ大学がフィジカルで圧倒していたように見えましたし、その結果かわかりませんが、ミシガン大学には試合中に複数のけが人が発生していました(今シーズンのキャプテンでもあるTEのKleinやOLのEl Hadiが抜けたのは痛手だったことでしょう)。第4Qのオクラホマ大学の最後のシリーズも、教科書事例的なランシチュエーション(時間を消費するために、失敗すると時計が止まってしまうパスプレーは選択せずに、ランプレーを続けるという定跡)でしたが、ミシガン大学のディフェンスはそれを止められずにズルズルと進まれ、最終的にはFGで決定的な3点を奪われてしまいました。
また、第2Qには、オフェンス内での不穏なやり取りが中継に映し出されていました。敵陣深くでの攻撃で、ラン・パス・オプションのプレーでランを選択しなかった(そしてWRと全く意思疎通できておらずパスを失敗した)QBのBryce Underwoodに対して、エースRBのJustice Haynesが文句を言って怒っている、という状況だったかと思いますが、その後、HaynesからUnderwoodに握手を求めて仲直りの姿勢を見せていました。第3Q開始直後のHaynesの独走TD後には、Underwoodが長い距離を走ってHaynesを祝福していましたので、「雨降って地固まる」的な団結につながれば良いのですが…。片や高校生No.1評価のフレッシュマンQB、片やアラバマ大学からのトランスファー選手ということで、個性やプライドの衝突は避けられないでしょう(私はそんなトップアスリートの立場になったことがないので想像ですが)。
KのZvadaが短い距離のFGを外したのも少し心配です。昨シーズン後半から、全米最高レベルのKとの評価を受けてきた彼ですが、メンタル面の影響が大きい仕事だけに、復調を期待したいところ(その後はちゃんとFGを決めていたので心配不要かもしれませんが)。
また、パントで全然陣地が回復できないのも困りものです。自陣20ヤードからパントを蹴って、50ヤードラインまでしか戻せないのは厳しいです…。特に接戦では重要になってくるはずです…。
ミシガン大学は、昨シーズン同様、開幕2週目で早速黒星が付く展開になりましたが、何とかAP Pollで23位に留まりましたので(ランク圏外に転落すると思ってました…)、今後の奮起を期待しています。個人的には、敵地でのネブラスカ大学戦とUSC戦が山場だと踏んでいますが、どうなるでしょうか…。
一方のオクラホマ大学はAP Pollで13位に浮上。10月11日のテキサス大学とのライバリーゲーム以降、サウスカロライナ大学、ミシシッピ大学、テネシー大学、アラバマ大学、ミズーリ大学、そして最終戦がLSUと、とんでもなく厳しいSECカンファレンス戦が組まれていますが、オフェンス・ディフェンスともに強そうなので(逆にスペシャルチームは反省が必要)、プレーオフ進出も期待できるのではないでしょうか。
ミシガン大学vsオクラホマ大学の一戦の振り返りはここまでです。ありがとうございました。
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