【NFL観戦記】ソルジャーフィールド@シカゴ

アメリカンフットボール

2024年のNFL Week 11の伝統の同地区対決、シカゴ・ベアーズvsグリーンベイ・パッカーズの試合を、ベアーズの本拠地であるソルジャーフィールドで観戦してきました!今回は、アムトラックでシカゴのユニオンステーションに着き、そこからソルジャーフィールドまで行って日帰りするという移動時間約12時間(なぜこんなにも時間がかかったのかは後述します…)の弾丸遠征でした!

アナーバーからシカゴまではアムトラックのWolverine号で移動

ミシガン州アナーバーからイリノイ州シカゴまでは、I-94というハイウェイを使えば車で約4時間で行けるのですが、1日で往復8時間の運転はさすがに辛いなと思い、アムトラックのWolverine号に乗ることにしました。

Wolverine号については、以前に記事を書きましたので、興味がありましたらご覧ください。

11月中旬だと朝7時の時点では真っ暗です。月の光と煌々と光る一面一線の駅が旅情を駆り立てます。

Wolverine号(351列車)は、アナーバー駅を朝の7時14分に出発し、終点シカゴのユニオンステーションには午前10時32分に到着します。ここで注意が必要なのは、ミシガン州は東部時間であるのに対して、イリノイ州のシカゴは中部時間であるため、シカゴ行きに乗った場合は、1時間時計が戻ることになります。そのため、東部時間にすると午前11時32分の到着となり、実質的な乗車時間は約4時間20分となります。

シカゴのユニオンステーションは、頭端式ホームで、アムトラックのネットワークの中心として、東西南北の様々な都市をつなぐ長距離列車が発着しますが、ヨーロッパのターミナル駅とは全く趣が異なり、閉塞的で狭いホームとなっています。

今回は、運良く(?)定刻から約20分も早着し、現地時間午前10時15分頃にはホームに降り立つことができました。

ユニオンステーションからはバスでソルジャーフィールドへ

ユニオンステーションからはCTA(Chicago Transit Authority)のバスでソルジャーフィールドに向かいました。

バスは、128番のSoldier Field Expressと呼ばれる路線で、片道で$5でした。シカゴにはVentra CardなるSuica的なカードがあり、これを使えば割引になるようですが、ビザやアメックスのタッチ決済で乗車することも可能です。

128番のバスはシカゴ・ベアーズの試合開催日のみ運行の臨時便であるため、Union Station Transit Centerという駅前バスターミナルではなく、Jackson BoulevardとCanal Streetの交差点付近に停まっています。

複数台のバスがスタンバイしており、バス待ちの列はなく、すぐに乗車することができました。

バス車内は、8割ベアーズファン、2割パッカーズファンという構成でした。ソルジャーフィールド直行便なので観戦客しか乗っておらず、車内の治安は問題ありません(相手ファンを挑発しなければ)。

シカゴらしい高架線や高層ビルといった景色のなかを進んでいきました

ユニオンステーションからソルジャーフィールドまでは、グーグルマップ上は2.7マイルなので10分くらいで着くかな、バスだから駐車場渋滞があっても優先レーンがあってスムーズに進めるんだろう、などと勝手に期待していましたが、そのような配慮はまったくありませんでした。

普通にソルジャーフィールドへ向かう車で溢れる道に突っ込み、大渋滞の一員となりました。結果的に、ソルジャーフィールドの北東に位置するバス降車場に着いたのは、バスがユニオンステーションを発ってから約40分後の午前11時10分頃でした。

ユニオンステーションからソルジャーフィールドへはバスではなくUberやタクシーも選択肢にはなりますが、ソルジャーフィールド周辺で大渋滞に巻き込まれるのはほぼ間違いないと思いますので、費用的にもバスが良いのではないかと思います。

NFC North同地区対決

試合は現地時間で正午キックオフなので、ソルジャーフィールドに着いてすぐにお昼ご飯を食べました。Polish Sausageのスタンドから漂ってきた香ばしい匂いに誘われて、ホットドッグを買いました($11.99)。個人的には、アメリカのスタジアムで食べたホットドッグのなかでは一番美味しかったです。

座席はセクション254で、北側エンドゾーン裏。試合中はずっと太陽が当たる位置で、11月のシカゴでしたが暖かく観戦することができました。席は背もたれと肘置きが付いているタイプで、前後間隔も狭くはなく快適でした。

NFC北地区は、Week 11の試合前の時点で、デトロイト・ライオンズが8勝1敗、ミネソタ・バイキングスが7勝2敗、グリーンベイ・パッカーズが6勝3敗、シカゴ・ベアーズが4勝5敗という状況。

ベアーズとしては、パッカーズとの同地区対決で敗れるとプレーオフ進出争いで大きな後れをとることになりそう。ベアーズは、Week 11のこのパッカーズ戦が今シーズン初の同地区対決であり、これ以降に5試合ものディビジョンゲームを残しているため、それらに勝ち続ければプレーオフ進出のチャンスはありますが、特にライオンズとバイキングスの調子が良いことを考えると、何としても勝っておきたい一戦だったでしょう。

そんな戦前の状況を反映してか、試合は僅差で白熱した一戦に。

20-19でパッカーズがリードしていましたが、第4Q残り3秒でベアーズが46ヤードのフィールドゴールアテンプトの機会。この時点では、ソルジャーフィールドに詰め掛けたベアーズファンは劇的な逆転劇を見届けて、気分良く帰れると信じていたでしょう。

しかし、これをパッカーズのブルックスがブロック!試合後に、ベアーズのコーチがパッカーズ側に反則(スナッパーの前にディフェンスの選手が位置していたこと)があったと主張していたようですが、この記事を書いている時点では最終結果は覆っておりません(今後も結果が変わることはないと思いますが…)。

20-19でこの試合を制したパッカーズは7勝3敗、ベアーズは怒涛の4連敗で4勝6敗となり、シーズン序盤での勢いは完全に消え去ってしまったようです…

試合後にはソルジャーフィールド内のプロショップに立ち寄りました。スタジアム内のプロショップとしては比較的小さい方かなと感じましたが、定番の商品は一通り揃っていました。

帰りは徒歩50分でユニオンステーションへ

往路のバスでの大渋滞に懲り、復路ではバスではなく徒歩でユニオンステーションまで戻ることにしました。

これが大正解で、緑豊かなグラント・パークやシカゴの高層ビル街といった、ミシガンの田舎町とは異なる大都会の雰囲気を歩きながら楽しむことができました。

たまたま前を通りかかったヒルトン・シカゴは非常に立派な構えをしていて印象に残りました。1927年開業の歴史あるホテルで、内部はリノベーションされて近代的なホテルになっているようです。もし再びソルジャーフィールドで観戦する機会があれば泊まってみたいなと思いました。

都会のオアシス的な公園の目の前にある厳かなホテルという点では、東京の日比谷公園の目の前にある帝国ホテルに似ているかも

帰りのWolverine号は4時間の遅延で帰宅は午前3時過ぎに…

さて、あとは家に帰るだけ…

帰りのWolverine号(354列車)は、シカゴのユニオンステーションを午後5時50分に出発し、(時差で1時間進んだ)アナーバーには午後11時04分に到着する、はずでした。

しかし、ユニオンステーションを定刻に出発して約1時間が経過したところで列車は停止してしまいました。車内放送によると、進路上の橋に異常が見つかり、その修復のために停止する必要があるとのこと。その時点での復旧時間の見込みはたっておらず、ひたすらその場で待つことに。。。遅延への謝罪として、食堂車では無料で水とスナックが配られていました。

約3時間後、ようやく橋の安全が確認できたということで、列車は終点のポンティアックに向けて再出発しました。

しかし、トラブルはこれだけでは終わりませんでした。今度は、途中駅のカラマズーに停車中に、「機関車のエンジンがおかしくなったので、エンジニアに至急検査してもらいます。少々お待ちください。」というアナウンスがなされ、ここでも30分以上停車することに。

そんなこともあって、アナーバーには定刻から約4時間遅れの午前3時過ぎに到着しました。この遅延が往路で発生しなくてよかったです…

約20時間の日帰りソルジャーフィールド観戦旅行はこれにて終了です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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