ミシガン州アナーバーの良いところ

アメリカ生活

そろそろ2年間暮らしたミシガン州アナーバーを離れることから、私が感じたアナーバーの良いところを挙げていきたいと思います!最後にネガティブなことについても触れていますので、気になる方は是非ご覧ください。

治安が良い

まずは最も重要なところから。アナーバーは治安が良いです。統計的なデータではなく、個人の肌感覚にはなってしまうのですが、アナーバーで生活していて怖い思いをしたことはありませんし、危険な雰囲気を漂わせる人や通りに遭遇したこともありません。銃声を聞いたこともありません。

暖かい時期には、稀にダウンタウン(Main St.沿い)でホームレス風の人が座っていることがありますが、寒い時期にはそのような人はいません(どこに行っているのでしょうか…)。

ダウンタウン以外は、基本的に車道と歩道の間には芝生が敷かれ、定期的に整備もされているので、散歩していてもとても気持ちの良い道が続いています。ゴミや落書きもほとんど見ません。

自然が豊か&公園が多い

町中に緑が多く、普通に生活しているだけでも自然を感じることができます。リスやシカなどの野生動物を目にする機会も普通にあります。

また、アナーバーには至る所に公園があり、しかも広々として遊具も整備されているため、子供と遊ぶには最高の環境が整っています。しかも、どこも天然芝のフィールドですので、転んでも痛くなく、思いっきり体を動かすことができます。もちろん球技も遊び放題です。東京では考えられないような贅沢な公共スペースが溢れています。

文化的施設がたくさんある

ミシガン大学がある街ということもあり、図書館等の文化的施設が充実しています。図書館はダウンタウンや郊外に複数あり、建物も凝った造りになっていておしゃれです。また、日本人講師による音楽教室が図書館で定期的に開催されているので、これに参加するのもおすすめです。

他にも、ミシガン大学の自然史博物館や美術館等があり、それらには無料で入館することができます。

7月にはミシガン大学周辺やダウンタウンで盛大なアートフェアが開催されます。全米各地から出店者が集い、封鎖された路上でアート作品が販売され、多くの人で賑わいます。

世界各国のレストランがある

アナーバーは留学生や外国出身の研究者や労働者も多く、多種多様なレストランが存在します。ユダヤ系の料理やチュニジア料理など、これまで縁がなかった食事にも挑戦することができ、新たな食の開拓ができました。

アナーバーには、ニューオーリンズやボストンのような象徴的な料理はありませんが、世界各国の料理を提供するレストランが揃っていますので、食事面も楽しむことができます。

バス路線が充実

アナーバーのダウンタウンにあるBlake Transit Centerというバスターミナルを起点として、四方八方にバス路線網が形成されており、自家用車を持っていなくても安価で迅速に移動することができます。ミシガン大学の学生であれば、「Mカード」という学生証を使えば無料でバスに乗ることができます。

路線によって運行頻度はバラバラですが、少なくとも1時間に1本は走っているはずなので、日常使いも可能になっています。

程よい規模の日本人コミュニティ

アナーバー界隈には程よい規模の日本人コミュニティがあることも心強いです。この辺りには日系企業のアメリカ拠点があったり、ミシガン大学への日本人留学生がいたりして、それなりの数の日本人が住んでいます。

基本的には皆ばらけて住んでいるので日本人街的な場所はありませんが(アナーバーから車で約30分のノバイという街にはさらに多くの日本人が住んでおり、)、日本人同士のつながりを作ることは難しくはありませんので、日本語で言語によるストレスなくコミュニケーションを取ることができる機会には恵まれています。なお、中国人や韓国人は、日本人の比にはならないくらい多く、いろいろなところで中国語や韓国語が聞こえてきます。

デトロイト空港(DTW)が意外と便利

デトロイトという地名を冠してはいるものの、実際に空港があるのはアナーバーとデトロイトのほぼ中間地点にあるロムルスという街で、アナーバーからデトロイト空港(DTW)までは車で30分もかからずに行くことができます。

アナーバーのダウンタウンにあるBlake Transit Centerとデトロイト空港を結ぶMichigan Flyerという高速バスが運行されており、これを使えば$20もかからずに空港まで辿り着けます。

そして、デトロイト空港はデルタ航空のハブ空港としてアメリカ国内の多くの空港への便が就航しています。また、「デルタ航空の便だと高いな…」というときでも、LCCのスピリット航空が同じ路線の便を飛ばしていることがあるので意外と選択肢は多いです(ザイオン国立公園等への旅行の際にデトロイトーラスベガス便を調べた時には、スピリット航空便はデルタ航空便の三分の一の値段でした)。

東京・羽田空港の直行便もあるので便利です。カンクン(メキシコ)やプンタカナ(ドミニカ共和国)といったカリブ海のリゾート地への直行便も飛んでいるがありがたいです。

熱狂的なカレッジスポーツの存在

本当はこれが圧倒的にNo.1なのですが、一般的には日本人には興味を持たれていないことなので最後にしました。10万7601人収容のミシガンスタジアム(通称Big House)はアナーバーのシンボル的存在で、秋のフットボールシーズンは町中で盛り上がりを感じることができます。

フットボールシーズンが終わった後も、バスケットボールやアイスホッケーを大学施設とは思えないほど立派な建物で楽しむことができます。

全米屈指のスポーツ校であるミシガン大学のお膝元で、本場カレッジスポーツを楽しめるというのはとても贅沢です。

最後に悪いところについても…

最後にアナーバーの悪いところについても若干触れておきたいと思います。

まずは想像に難くないと思いますが、冬の寒さが厳しいところでしょう。5月から9月までは朝晩は涼しく、日中も爽やかで快適な日々が続きます。しかし、10月中旬を過ぎると一気に寒くなり、11月後半からは最低気温が氷点下を下回るようになり、1月や2月や最高気温が氷点下の気温になる日が続きます。寒さが苦手な方には辛いと思いますが、雪は多くなく、積もることは年に数回という感じなので、日本の雪国とはイメージが異なります。私はアナーバーに来て、本当に寒い日は雪の日ではなく晴天の日だということを学びました。寒い時期は、誘惑が少なくなるので、自然と仕事や勉強に専念することができることでしょう(日光を浴びる機会が少なくなるので、精神面で健康を保つことも重要です)。

次に、物価や家賃がそれほど安くはないという点が挙げられるでしょう。もちろん、ニューヨークやカリフォルニアなどの大都市に比べれば遥かに安いですが、中西部の田舎町としてはかなり高い部類になると思います。その理由としては、ミシガン大学の関係者や企業の研究施設などに勤める州内では比較的裕福な家庭が多いからではないかと考えられます。しかし、物価の高さは悪いことばかりではなく良い面もあります。物価・家賃が高いということは、それに耐えられるだけの一定の収入がある人しか住めないということになりますので、街の治安はそれなりに保たれることになります。

まとめ

以上、アナーバーの良いところ(と悪いところ)を挙げてみました。アメリカ中西部の大学街で日本人には馴染みの薄い場所だと思いますが、上記のように優れた住環境と魅力のある街です。観光でわざわざ訪れるようなわかりやすい観光スポットはありませんが、住めば住むほど素晴らしい街だと実感できる場所でした。

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