モータースポーツについてよくご存じでない方も「インディ500」というレースを耳にしたことがあるかもしれません。
本記事では2024年の第108回インディ500の予選第1日に行ってきた際の現地の様子などをまとめました。
インディ500とは
インディ500(正式名称:Indianapolis 500)は、メモリアルデイ(アメリカの祝日)の前日となる毎年5月の(最終)日曜日に、インディアナ州のインディアナポリスにあるIndianapolis Motor Speedwayを舞台に行われる自動車レースです。
第1回が行われたのは1911年で、第一次世界大戦及び第二次世界大戦のときを除いて開催され、2024年は第108回となりました。
インディ500は、WECのルマン24時間レース及びF1のモナコグランプリと合わせて世界三大レースの一角を占めています。
一周2.5マイル(約4キロメートル)の楕円形のオーバルコースを200周し、トータルで500マイル(約805キロメートル)を走り順位を競います。
会場となるインディアナポリスモータースピードウェイは、25万人を収容することができる巨大施設で、スタンドだけでなく、コースの内側に広がっている芝生のエリアからもレースを観ることができます。
チケット代は?
インディ500は、F1やSuper GTなどのように週末の2日間や3日間の開催ではなく、練習走行初日から決勝レースまで約2週間にわたって開催されます。2024年の場合は、5月14日(火)に練習走行の第1日が行われ、18日(土)と19日(日)に予選が、そして26日(日)に決勝レース、というスケジュールで行われました。
どの日に行くかによってチケット価格は大きく異なり、予選日であれば一人$30で、駐車場は無料(スタンドへのアクセスが良い有料の駐車場もあります)で入場することができます。
一方で、決勝レースの日は、General Admission(芝生席)であれば$40、良い席だと$200を超える値段設定となっています。
場内の様子は?
コース内側の芝生エリアからの眺めは↓のような感じです。
車は時速230マイル前後(約370キロメートル)というとんでもない速さで走り抜けるので、エンジン音が聞こえてからあっという間に見えなくなってしまいます。
小さなお子様連れの家族客がたくさんいました。辺りは一面芝生なので、子供が飽きたら走り回らせることができますし、キャッチボールをして遊んでいる人たちもいました。仮設トイレが大量に設置されているので、トイレの心配はいりません(中も清潔です)。
予選日は、グランドスタンドは自由席になっており、自分の好きな席から予選を観戦することができます。コース外側のスタンドには屋根がついており、日陰で快適に観戦することができます。走行音が屋根で反響しますので、マシンが通過するときはものすごい音がします。大きな音が苦手な方やお子様は耳栓やイヤーマフを持参した方が良いかもしれません。
予選は4周を走ってその平均速度を競う方式
インディ500の予選は、F1などのように1周のタイムを競う形ではなく、ウォームアップで2周走った後、コースを4周してその際の平均速度が速い方が上、というスピード勝負の方式が採用されています。
私も実際に現地で見るまでは「平均速度で勝負するなんて不思議だなぁ」と思っていたのですが、オーバルコースのコーナーをどれだけ速く回れるか、いかにタイヤを最後までもたせるかといった技術や駆け引きがなされていることが何となくわかり、1台ずつグルグル周回するだけですが、とても面白かったです。
まとめ
私が現地に行ったのは決勝の日ではなく予選の日だったため、人がそれほど多くはなく、ショップや屋台ですぐにグッズや食べ物を購入することができましたし、スタンドの好きな位置から予選を眺めることができ、息子とともに楽しい時間を過ごすことができました。
もし中西部在住であったり、モータースポーツに興味があったりするのであれば、アメリカの5月の風物詩であり、世界三大レースの一つでもあるインディ500を観に行ってみてはいかがでしょうか。
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