Jury Summons(陪審員呼出状)が届いたので裁判所に行ってきました

アメリカ生活

アメリカにはJury(陪審員)という制度があることをご存知でしょうか。この度、奇跡的な確率で私の手元にJury Summons(陪審員呼出状)が届き、それに従って裁判所へ行ってきましたので、その顛末を書きたいと思います。

突然の連絡

3月のとある平和な一日、突然自宅のポストに”JURY SUMMONS”というハガキが投函されているのを発見しました。宛名として私の名前が記載されています。

さらに、”Failure to appear can result in a fine, incarceration or both”(出頭しなかった場合、罰金、拘禁、またはその両方が科される可能性がある)との注意書き(脅し文句?)まで書いてあります。

一瞬「アメリカにはこんな詐欺があるの?」と思いましたが、差出人はWashtenaw County Trial Courtとあるし(私が住んでいるAnn ArborはWashtenaw Countyに属しています)、質問票に回答せよとして言及されているURLは政府機関のもののようだし、どうやら本物かもしれない、ということでハガキの裏面に記載されていたStep 1の指示に従って質問票に答えました。

個人情報をいろいろと記入させられるので不安でしたが、ウェブサイトは本物のようでしたので素直に入力しました。

呼出当日

時は流れ、Summonsで指定された期日を迎えました。

正面玄関から、東京地方裁判所のような空港並みの金属探知機によるセキュリティチェックを受けて、裁判所の建物に入りました。

その後、建物内の案内に従って移動し、Jury Assembly Conference Roomの前で待機。しかし、他に誰もおらず、不安に…

集合時間が時間が過ぎたのに誰もいない、おかしいぞ…

裁判所職員に確認してみると、なんと私が呼び出された回の陪審員はその任務を解かれていました!ということで、本来は裁判所へ出頭する必要はありませんでした。

私が対象となっていた回の陪審員はDismissされていました。事前に確認しておけば…

確かに、Step 2として「前週の金曜日の午後5時以降にステータスを確認しろ」と書いてありました…

以上が顛末です。結局、Jury候補者として何もすることはなく裁判所をあとにしました。

Washtenaw County Courthouse。建物の外観も中身も日本の裁判所に似ています。

そもそもアメリカ国民以外は陪審員になれない

ちなみに、もし陪審員選定の手続が行われていた場合どうなっていたのかというと、私はアメリカ国民ではないため陪審員となる資格がありません。裁判所のウェブサイトでは以下の説明があります。

“Your name has been drawn at random from a list of licensed drivers in Washtenaw County. From this list of individuals, jurors will be selected to comprise the jury panel. Such persons, however, must be U.S citizens.”

そりゃそうです。外国人に司法の一部を担う陪審員などさせられません。

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