【カレッジフットボール】[Week 11]Michigan vs Indiana戦振り返り

カレッジフットボール

インディアナ大とミシガン大は、昨シーズンまでBig TenのEast Divisionに所属していたこともあり、毎年対戦が組まれていました。CBSの中継で紹介されていましたが、直近28戦でミシガン大が27勝、インディアナ大が1勝(2020年シーズン)という圧倒的な形勢。インディアナ大は、バスケットボールの強豪校で輝かしい過去があるとの紹介もなされていました。
しかし、今シーズンは完全に風向きが異なります。

インディアナ大は9戦全勝でCFPランキング8位というプレーオフ進出圏内につけ、この試合のチケットは最低でも$200を超える金額で取引されていました。実際に中継が始まると、スタンドは観客で一杯になっており、普段はアウェイ戦でもちらほらスタンドにはミシガンの黄色いウェアを着たファンが見られますが、今日は全然見当たりません(ミシガン大の成績が悪くてアウェイまで行く気が起きなくなったのかもしれませんが)。

インディアナ大は、今シーズンを迎えるにあたって31人もの選手をトランスファー(転校)により獲得し、この数は第3位だそうです。それくらい本気で強化に乗り出してきたということです。

さあ試合を見ましょう。

前半

第1Q開始

インディアナ大の攻撃から試合開始。インディアナ大の攻撃を率いるQB・Kurtis Rourke(#9)はオハイオ大学からの転校生。インディアナ大は、一度ファーストダウンを更新したものの、パントで終了。

ミシガン大の最初の攻撃が始まります。TEのLoveland(#18)は完全にWRとして使われています。順調に敵陣を進んでいきましたが、ゴール前での3rd downでQBのDavis Warrenがファンブル(相手からの接触があったわけではなく、ボールが自分の足に当たってしまいファンブル…)。

ここは確実にフィールドゴール成功で3点を先制。インディアナは、今シーズンを通じて18分(!)しか追う展開になっていないそうです。

その後、インディアナ大が着実にゲインし、最後はタッチダウンで逆転。試合は7-3に。

ミシガン大は、選手がプレーコールを理解できていなかったため、2回もタイムアウトを使うことになるという場面があり、準備不足なのか戦術が複雑すぎるのか、あたふたしている印象です。また、ミシガン大は、FBS(カレッジフットボール界で一番上のカテゴリー)のチームで、唯一40ヤード以上のパスレシーブがないという残念な状態(ここまで36ヤードが最長)。

前半は17-3でインディアナ大が圧倒して終了。ミシガン大QBのAlex Orjiがインディアナ大のLB2人が待ち構えるところへ突っ込みファンブルし、インディアナ大がボールをリカバーして攻守交替といった場面もありました。

昨シーズンまではミシガン大にとってインディアナ大はお得意様だったのですが、その立場が完全に逆に。インディアナ大に対して歯が立たない状態…
前半だけでRourkeは190ヤード(18回中14回成功)2TDという文句ない成績。後半はどうなるでしょうか。

後半

後半はミシガン大の攻撃で再開。最初の攻撃シリーズでは、順調にゲインを重ねたものの、敵陣45ヤード付近で4th&4。14点差であることを考えるとギャンブルするかと思いましたが、パント。個人的には、相手は9戦全勝の格上のチームで、かつ、アウェイでの試合であることを考慮すると、もっと積極的に戦わないといけないのでは、と思いました。

が、そんな不安を吹き飛ばすかのように、ミシガン大のCB・Zeke Berry(#10)が敵陣7ヤード地点でインターセプト!

ミシガン大は、最高に良いフィールドポジションから攻撃を始めたものの、タッチダウンには至らず…

ここでも4th downギャンブルには打って出ずにフィールドゴールで3点止まり。エンドゾーンまで3ヤードという状況でしたが、キックを選択し、かなり消極的な姿勢に見えました。その前の3rd downでOrjiのランを選択しましたが、これがノーゲインで無駄に1回の機会を消費してしまった感じ。ゴール前のプレーでOrjiのランは、ディフェンス側がパスの選択肢を無視して突っ込んでいけることから、素人的には筋が悪いなぁと思ってしまいます。別にOL陣が押せているわけでもないし。折角インターセプトで引き寄せた大チャンスだったのに…

しかし、なんやかんやで試合の流れは変わり、後半はミシガン大が追い上げる展開に。56ヤードのフィールドゴールを決め1ポゼッション差に縮め、第4Q残り9分35秒でMullingsのランでタッチダウンを奪い2点差に。
2ポイントコンバージョンは失敗して、2点差で依然インディアナ大がリード。

インディアナ大の攻撃では、これまで見られなかったパスドロップが起きるなど、モメンタムはミシガン大に傾いたか。

と思われましたが、次に得点をしたのはインディアナ大。結局、20-15でインディアナ大が無敗を守るとともに、チーム史上初のシーズン10勝目を挙げました!

インディアナ大の次戦は、11月23日の敵地でのオハイオ州立大戦。もしこの厳しい試合に勝てれば、Big Ten Championship、そして、カレッジフットボールプレーオフへ大きく前進することになるでしょうか。

一方で、試合終了間際には、ミシガン大ヘッドコーチのSherron Mooreが両膝を抱えて俯く姿が映し出され、結構精神的にも追い詰められているんだろうなという様子が見られました。これでミシガン大は5勝5敗となり、残すはノースウェスタン大とオハイオ州立大との2試合のみとなりました。

2024年のレギュラーシーズンの試合は残り3週のみ!今週はジョージア大が負けたり、マイアミ大が初黒星を喫したりしましたが、最後はどのような結果になるでしょうか!

コメント

タイトルとURLをコピーしました