9月28日に行われたミネソタ大戦以来4週ぶりのミシガンスタジアムでの試合。そして相手はミシガン州内のライバルであるミシガン州立大学とのPaul Bunyan Trophyを賭けた試合。例年と同様に10月の最終土曜日のナイトゲームとして行われました。しかし両校ともAP Pollランキング圏外のためNBCでは放送されず…（NBCではウィスコンシン大vsペンシルベニア州立大の試合を放送）。
ちなみにミシガン州立大は”Why Japanese people?”でお馴染みの厚切りジェイソンさんが卒業した大学で、彼はその後イリノイ大の大学院を修了したとのことなので、ミシガン大は2週連続で厚切りジェイソンさんの母校との対戦に。
前半はミシガン州立大が圧倒、しかしスコアは…
試合開始時点からスタジアムは満員！ミシガン州立大は、ミシガンスタジアムのあるアナーバーから車で約1時間の場所にあるイーストランシングにあるため、ミシガン州立大からも多くのファンが詰めかけていた様子。
前半はミシガン州立大の事前の研究が功を奏したのか、ミシガン州立大が圧倒する展開に。ミシガン州立大の攻撃は全く止められる気配がなく、敵陣2ヤードまで侵攻。しかし、タッチダウンは奪えず。さらに、反則で5ヤード罰退後に25ヤードのフィールドゴールを試みるもまさかの失敗！結局1点も奪えずに攻守交替。
この試合は、アーカンソー州立大戦での3つのインターセプトを契機に先発QBの座を降ろされたDavis Warren(#16)が、再びミシガン大の先発QBの座に戻りました。
しかし、ミシガン大の攻撃をミシガン州立大が完全にストップ。再び攻撃権を得たミシガン州立大は、最初の攻撃シリーズの勢いそのままにゲインし続け、今度はタッチダウン！その後のミシガン大の攻撃を2度止め、「あれ？今日もヤバいんじゃね？」という空気がミシガンスタジアムに漂い始めます。
第2Q残り2分51秒で攻撃権を得たミシガン大の攻撃。これまでの停滞ぶりが嘘かのようにWarrenがミシガン大OBで史上最高のNFL選手とも言われるTom Bradyの如くサイドライン際へのパスを決め続け、ツーミニッツオフェンスを展開します。ランを挟みつつ、5つのパスをすべて成功させ、最後はプレイアクションからLoveland(TE#18)へ10ヤードのTDパス！ミシガン州立大もゴール前なのでLovelandへのパスは警戒していたはずですが、なぜかどフリーに。前半残り時間は29秒。
「これで同点で前半終了か」と思った矢先、トライフォーポイントのキックを失敗。7－6でミシガン州立大が依然リード。
ミシガン州立大は前半最後の攻撃に臨みましたが、2プレー目でミシガン大ディフェンスのエース格となったJasaih Stewart(DE#0)がサック、からのファンブル→リカバーでターンオーバー！
ミシガン大はこのチャンスを活かしてフィールドゴールで3点を加え逆転！前半はミシガン州立大学が数字上は上回ったものの9－7でミシガン大のリードで終了。
後半は風向きが変わりミシガン大が優勢に
第3Qはミシガン大の攻撃から。途中、走り専門QBのAlex Orji(#10)が登場し、29ヤードのラン。さらに、Flea Flicker（クォーターバックがランニングバックにハンドオフしてランプレイとみせかけた後に、ランニングバックがクォーターバックにバックトスでボールを戻しパスを狙うトリックプレー）でWarrenからSemaj Morgan(WR#0)へ23ヤードのパス。最後は再び登場したOrjiが2ヤードのTDランで試合は16－7に！
その後、ミシガン州立大はフィールドゴールで3点を返しますが、ミシガン大はRBのDonovan Edwards(#7)からLovelandへのパスというスペシャルプレーでタッチダウン！2ポイントコンバージョンも成功させ24－10。
直後の攻撃でミシガン州立大がタッチダウンを奪い、7点差となったものの、ミシガン大がそのリードを守り切り24－17で試合終了！Paul Bunyan Trophyはミシガン大の手元に留まることになりました。
It’s great to be a Michigan Wolverine
試合終了後には勝利して上機嫌のミシガン大ファンらが通路で”It’s great to be a Michigan Wolvarine”の大合唱。これを聞けた試合はアツい試合だったということで間違いありません（今シーズンでこのチャントを聞けたのは、今のところUSC戦とこの試合です）。
次週、ミシガン大はホームでAP Pollランキング1位のオレゴン大を迎えます！
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