9月最後の試合、ミシガン大学vsミネソタ大学のLittle Brown Jugを争うライバル対決を雨のミシガンスタジアムで観戦して参りましたので、その記録を書き記したいと思います。
雨中のライバル対決
ミシガン大学は、前週のUSC戦からQBをDavis Warren(#16)からAlex Orij(#10)へと変更し、完全にランヘビーオフェンスに移行。同試合を、ラン獲得ヤード290ヤード・パス獲得ヤード32ヤードという歪な数字で辛くも勝利し、Week 5でミネソタ大学とのLittle Brown Jugを賭けた99度目の対戦。直近47回の対戦中、43回がミシガン大学の勝利という相性。
ミネソタ戦もOrjiが先発。この日は朝から雨が降り続けており、ただでさえパスが得意ではないOrjiにとってはパス攻撃をするには厳しい条件。気温は約18℃でしたが、風がやや強く、体感ではもっと低い気温に感じました。
12時キックオフの試合で11時頃に強い雨が降っていたため、観客は少し雨が弱くなった11時30分頃にスタジアムに殺到。その結果、入場にはいつも以上に時間がかかりました。
ミシガン大学のオフェンスに迷いはない
前述のとおりランに振り切った作戦を採るようになったミシガン大学ですが、多少はOrjiのパス能力の向上を図りたいのだろうな、という意図を感じるプレーもありました、
結果的には、この試合はパス18回中10回成功で、パスの獲得ヤードは86ヤードと前週に比べて2倍以上(笑)になりました。前週欠場したエースTEのLoveland(#18)が復帰し、Orjiは彼を頼りに決め打ちで投げているんだろうなというパスが何度もありました。この試合で最もレシーブをしたのは案の定Lovelandで、合計41ヤード(4回レシーブ)でした。
新エースRB:Mullings
この試合では、これまでRBの一番手を務めていたDonovan Edwards(#7)に代わって、USC戦で大活躍したKalel Mullings(#20)が先発RBを務めました。今シーズンのパフォーマンスを見れば当然の采配かなと思います。
Mullingsはこの試合でも24回のキャリーで111ヤード・2TDを稼ぎ、攻撃を牽引しました。ちなみにEdwardsは9回キャリーで34ヤード獲得という数字です。
前半はディフェンスとパントブロックでミシガン大学優勢
まず第1QにMullingsの27ヤードTDランでミシガン大学が先制。
その後、第2Qにファンブルリカバーで得た敵陣16ヤードからの攻撃を活かし、またもやMullingsのランで追加点。さらに、パントブロックで得た敵陣11ヤードからの攻撃は1プレーでTDにつなげてこの時点で21‐0とミシガン大学がリード。
Mason Graham(DT#55)のサックも決まりました!
第4Qはミネソタ大学が圧倒
前半は21‐3とミシガン大学が18点差をつけて折り返したものの、後半は空気が一変。先週のUSC戦と同じように、追い上げられる展開となりました。
第4Qだけでミネソタ大学が3つのTDで21点を取り猛追。
残り2分を切ったところでミネソタ大学の渾身のオンサイドキックが決まったかに思われましたが、キッキングチーム(ミネソタ大学)のオフサイドの判定。ペナルティ後の再度のオンサイドキックはミシガン大学がボールを押さえて勝負あり。
今週も、27‐24で何とか白星を挙げました。
次週は、昨年のNational Championship Gameと同じ対戦カード、敵地でのワシントン大学戦。
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