4月に開催された男子メジャー第一戦のマスターズ(観戦記はこちら)に続き、メジャー第二戦のPGA Championship(全米プロゴルフ選手権)をノースカロライナ州シャーロットにあるQuail Hollow Club(7626yds/Par71!?)で観戦してきました!
PGA Championshipは毎年開催コースが変わり、次はいつQuail Hollow Clubで開催されることになるか不明ですが、Truist Championship(旧Wells Fargo Championship)は2026年以降Quail Hollow Clubで行われるはずなので、本記事の情報は役に立つはずです!マスターズとは異なり、コース内へのスマホ持込・写真撮影が可能なので、いろいろ撮ってきました。

アクセス:駐車場は3か所あり、無料シャトルバスでコースへ移動
PGA Championshipの一般客向け駐車場は、月曜から金曜はCarowinds Amusement Park(14523 Carowinds Blvd, Charlotte, NC)、土曜と日曜はBallantyne Corporate Place(11215 Rushmore Dr, Charlotte, NC)にあります。また、大会開催期間を通じて、Park Expo Center(800 Briar Creek Rd, Charlotte, NC)にも追加の駐車場があります。駐車券はSeatGeekで1日$20で購入できます。
これらの一般駐車場から会場であるQuail Hollow Clubまではシャトルバスでの移動となります。シャトルバスは無料で、シャトルバスに乗車するだけであれば駐車券は不要です。

私はBallantyne Corporate Place発着のシャトルバスを利用してQuail Hollow Clubまで行きました。最終日とはいえ、朝8時30分にバス乗り場へ行ったため、一秒も待つことなくバスに乗ることができました。なお、バス乗り場近くには仮設トイレがありました。
帰りは最終組がスタートする直前の2時30分頃にバスに乗りましたが、この時も全く待たずにバスに乗り込めました。Ballantyne Corporate PlaceとQuail Hollow Clubは片道約20分の距離で、車内にトイレが設置されている大型バスで快適でした。
手荷物制限
コース内にはバックパック及び10インチ(≒25cm)x10インチx10インチを超えるバッグの持込みが禁止されています。周りのギャラリーを見ると、多くの人は手ぶらで来ていました。

15歳以下の人は、チケットを持つ大人と同伴の場合は無料で入場することができます。ゴルフ振興目的のようですが、ありがたい限りです。入場ゲートの前に紙のジュニア用無料チケットを配布する係のボランティアがいるので、その方から受け取ってください。

コースマップ
Quail Hollow Clubのコースマップは以下のとおりです。OUTとINで場所が離れており、また、14番から17番は池を囲むレイアウトとなっているため、各ホールを回ろうとすると結構歩かなければなりません。16番から18番は隣接していますし、中央に後述するマーケットがあって休憩もしやすいので、その辺りをグルグル回るのがおすすめです。


名物”Green Mile”
16番から18番までの3ホールは、難易度の高さとその恐怖から、処刑用電気椅子への道を意味する”Green Mile”と呼ばれ、Quail Hollow Clubの名物ホールとして歴史を作ってきました。2025年のPGA Championshipでも難易度1位が18番(平均スコア4.410)、2位が17番(同3.394)、3位が16番(同4.327)という順。
それぞれ順番に見ていきましょう。

こちらの写真は16番ティーから50ヤードくらい前のカート道から撮ったものですが、右サイドにバンカーがあり、右ドッグレッグでかつフェアウェイは下っていてグリーンは見えません。16番フェアウェイの右にはマーケットがあるため、時折フェアウェイ上にソーセージやハンバーガーの調理により発生した煙が漂っていました。
16番グリーンの左と奥は池。最終日のピンポジションは左手前で、明らかに左に打ってはダメそうなのですが、二打目地点のフェアウェイが左に傾斜していてつま先上がりになる仕様のため、何人も左の池に打ち込んでしまうシーンを見ました。メジャー大会の最終日にいるような選手ですらそういうプレーをしてしまうのですが、いかに難しいか…。優勝したシェフラーは二打目をグリーン手前に刻んで「絶対に池に入れない」という姿勢でプレーしていましたね。

続いて17番。このホールは結構な打ち下ろしになっており、グリーンまでは逃げ場がなく池の上に打っていくしかありません。17番ティーからグリーンを見ると、ピンは結構奥に立っているように見え、バーディを狙うのであれば相当な勇気が求められそう。少しでもオーバーすると池(残念ながらラームはオーバーして池に入れてしまいましたね)。グリーンの左側には池、右側にはスイート席の建物があるため、一般ギャラリーには見やすいホールとは言い難いです。

そして最後の18番。フェアウェイ左側からグリーン奥までずっと縁取っているクリークが印象的です。18番ティーからの景色もクリークが存在感を示しています。フェアウェイ右側には木陰のエリアがあって、多くのギャラリーが日陰で休憩をしながら18番のプレーを見ていました。ここは時間が進むにつれて混んできていました。

18番はフェアウェイの二打目地点からグリーンまではかなりの上り傾斜になっており、いかにもトーナメントコースの最終ホールという造り。クリークを挟んで左奥(下の写真では右側)には朝早くから折り畳み椅子が置かれて場所取りがなされていました。

Championship+チケット[食べ放題・飲み放題]
今回のPGA Championshipでは、一般的なチケットが「Championship+」というチケットで、これは現地で飲み物や食べ物を自由に手に取ることができるというものでした。


食べ物は、ホットドッグやハンバーガー、サンドイッチ、チップスやクッキーなどがあり、飲み物は水、ゲータレード、ペプシ、マウンテンデューなどが提供されていました。ホットドッグやハンバーガーは出来立て、飲み物は冷蔵庫でキンキンに冷やされており、日中は30℃を超える気温になったなかで、非常にありがたいサービスでした(もちろんこれらの費用はチケット代に上乗せされているはずなので、実際のところはお得かどうか不明ですが)。



アルコール類は別料金となっており、Pouring Barという別のテントで販売されていました。こちらはアメリカのスポーツ観戦で一般的なお値段でした。お土産用のカップもありました。



ホテルとレストラン
今回のPGA Championship観戦に際しては、バス乗り場のあるBallantyne Corporate Placeに歩いて行けるようにCourtyard Charlotte Ballantyneに泊まりました。イベント時の価格なので割高ですが、徒歩10分・車不要で行けますので悪くはないかなと思います。

レストランに関しては、ホテルの向かい側にあるSushiHana Ballantyneという日本食レストランに行ったのですが、ここが予想外に良く、驚きました。

アメリカでは珍しく食べ放題(”All you can eat”と言うようです)を提供しているお店で、大人は$28.99、4歳から10歳の子供は$18.99、3歳以下は無料です。ただし、お残しをした場合は追加料金を徴収されるようですので注意。欲しい料理にチェックをして、紙で注文するスタイルです。

まとめ
2025年の男子メジャー第二戦、PGA Championshipを観戦してきました。Quail Hollow Clubの名物であるGreen Mile(16番から18番)は見ていてとてもワクワクするところでしたし、飲み放題・食べ放題というサービスもありがたかったです。これをマスターズの10分の1のチケット代で楽しめたのは得した気分です(マスターズが異常なだけですが…)。
シェフラー選手、PGA Championship初制覇おめでとうございます!感動しました!
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