いよいよ毎年恒例のミシガン大学vsオハイオ州立大学の一戦、いわゆる”The Game”が近付いてきたということもあり、Greg Emmanuel著「The 100-Yard War」という、両校のライバル関係について掘り下げた一冊の本をAmazonで購入しました。
順次読み進めているところですが、本の序盤で興味深いエピソードが記載されていたので、ここで紹介をしたいと思います。
舞台は1897年10月16日のミシガン州アナーバー、ミシガン大学とオハイオ州立大学のフットボールチームの初顔合わせの試合が開催されました。
ミシガン大学のフットボールチームは、その時点で創立18年、実績は68勝26敗3分け。一方のオハイオ州立大学のフットボールチームは、創立7年、実績は28勝27敗3分け。
この試合は、前半だけでミシガン大学が34‐0という大量リードを形成。オハイオ州立大学の攻撃はほとんどゲインできないという形勢だったそうです。
ハーフタイムを経て後半が開始。しかし、ミシガン大学はこの状況で、disrespectfulな戦術を採りました!
なんと、ミシガン大学は、毎ポゼッションで一度も攻撃のプレーを展開することなく、ファーストダウンでいきなりパントで攻撃権をオハイオ州立大学にプレゼントしたのです!
著者によれば、大量リードで余裕になったミシガン大学が、ディフェンス陣の練習のために攻撃権を即オハイオ州立大学に渡していたとのこと!
それでもオハイオ州立大学は5ヤード以上の前進ができないほどの実力差だったようです。そして、両チームのコーチは、規定の20分間の後半が終了する前に、試合を終わらせることを合意し、前半終了時と同じ34‐0というスコアで試合終了となりました。
オハイオ州立大学からしてみれば、これ以上ないほどの侮辱的な展開ですよね…
これが現在に至るまで120年以上続く因縁の第一歩だったそうです。
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