2025年7月、ユタ州の南西部にあるザイオン国立公園に行って参りました!これに引き続いてグランドキャニオン国立公園とブライスキャニオン国立公園にも行きましたので、それらの旅行記も追って投稿します。
ザイオン国立公園とは
ザイオン国立公園は、アメリカ・ユタ州の南西部に位置する有名な国立公園です。そびえ立つ砂岩の崖、深い峡谷、緑豊かな空中庭園、風光明媚な砂漠の景色など、ドラマチックで多様な景観で有名です。1919年に国立公園となりました。

ザイオン国立公園へのアクセス
ラスベガスのハリーリード国際空港(LAS)でレンタカー(TURO)を借り、I-15というハイウェイを通って約3時間かけてザイオン国立公園まで行きました。
他の方のブログ等で、「ラスベガス空港からレンタカーセンターへの無料シャトルバスに乗る際、行列ができている場合があり、暑い中数十分待たされることもある」という情報があり懸念していたのですが、幸いなことに私の場合は全く待つことなくすぐに待機中のシャトルバスに乗ることができました。7月上旬の日中は100℉(約38℃)を超える気温になりますので、屋外で待つのは相当大変そうです。

移動距離は172mile(約277km)でしたが、I-15はきれいに舗装された絶景ドライブルートで、特にネバダ州からアリゾナ州に入ったところはなかなかお目にかかれない壮大な景色が広がっていました。ただし、道のアップダウンやタイトなコーナーが続く箇所でもあるので、景色に見とれずに運転に集中することも重要です…
ザイオン国立公園に入るためには、入場ゲートにて車1台当たり$35を支払う必要があります(乗車している人数は関係ありません)。料金はどの国立公園も共通です。有効期間は1週間あり、翌日以降に入園する際にはレシートをゲートで示せば通れるので、最初に入場して料金を支払った際のレシートは大事に保存しておいた方が良いです。
1年間、アメリカ国内の国立公園に入り放題の「America the Beautiful」という年間パスを入場ゲートで購入することもでき、こちらは$80です。3回(箇所)以上、国立公園へ行く予定がある場合はこの年間パスを購入した方がお得です。購入してすぐにその場でカード裏面にサインをすることが求められ、このパスを使用する場合は、ゲートにて使い回しでないことを示すために運転免許証と併せて提示する必要があります。
ザイオン国立公園は、春から秋にかけてのピークシーズンは、一部エリアへの自家用車での乗り入れが制限されています。
原則、一般客は、キャニオンジャンクションから先のザイオンキャニオンシーニックドライブという道に自家用車で入ることはできません。道路上には↓のゲートがあって、暗証番号を入力しなければ開きません。
しかし、例外的に、ザイオンロッジの宿泊客は、このゲートを通り抜けてザイオンロッジまで自家用車で行くことができます(ただし、宿泊客であってもザイオンロッジから先のTemple of Sinawava等には自家用車では行けず、シャトルバスに乗り換える必要があります)。宿泊日の数日前になると、ザイオンロッジからゲートの暗証番号が通知されました。

多くの人は、ビジターセンターの駐車場かザイオン国立公園のゲートの手前にあるスプリングデールという町の駐車場に車を止めてシャトルバスで園内を移動します。
ビジターセンターの駐車場は数があまり多くなく、日中は車の出入りが少なくて一度満車になってしまうと空きを見つけることが困難になってしまうため、ビジターセンターの駐車場に車を置くのであればできるだけ早く出発することをお勧めします。

ビジターセンターの駐車場が満車の場合には、ザイオン国立公園の入場ゲートを出てすぐのところにあるZion Canyon Villageの駐車場に車を置いて、徒歩で歩行者用のゲートから入園するという方法もあります。スプリングデール内を走るシャトルバスの起点はこのZion Canyon Villageにあります。

ビジターセンターにはザイオン国立公園の地形や生態系に関する展示とともにギフトショップがあり、お土産品やザイオン国立公園関連グッズを購入することができます。

ザイオンロッジに宿泊
上記のとおり、宿泊者はザイオンキャニオンシーニックドライブに自車で入れることや、なによりもその環境に魅力を感じたことから、ザイオンロッジに宿泊することにしました。
宿泊日の1か月半くらい前に公式ホームページから予約しましたが、日にちや部屋によっては満室になっていたので、旅行に行くと決めたのであれば早めに予約をしておいた方が良さそうです。

ザイオンロッジには客室の種類が3つ(Cabin、Lodge Suite、Lodge Room)ありますが、私はCabinに泊まりました。Cabinはメインロッジから少し離れたところにあり、部屋によっては徒歩5分くらいかかるものもあります。
フロントにチェックインした時に受けた説明では、メインロッジにはWifiが飛んでいるが、CabinではWifiを使用できないとのことだったのですが、ありがたいことに自分の部屋でもWifiを利用することができました(Wifiが無ければ基本的に圏外の状態でした)。




メインロッジにはカフェがあり、そこでピザやサンドイッチなどを調達することが可能です。また、ユタNo.1ブリュワリーであるMoab Breweryのビールも買えます。運動後の一杯は格別です。
国立公園内はシャトルバスで移動可能
上記のとおり、ザイオン国立公園の一部は自家用車乗入禁止となっているため、無料のシャトルバスが頻繁に運行されています。バスは連接構造になっており、基本的には座って移動できるはずです(朝や夕方のラッシュ時間帯は立ち客が出るほどの混雑になっていました…)。

ザイオン国立公園内を巡回するバスは、ビジターセンター(バス停①)を起点としてTemple of Sinawava(バス停⑨)に行って帰ってくるというルートです。日本のバスのように正確な時刻表はないと思いますが、凡そ10分に1本は走っており、それほど待たずにバスに乗ることができました。

Pa’rus Trail
ここからは私が息子と一緒に歩いたトレイルを紹介します。
まずはPa’rus Trailから。ここはザイオン国立公園に入ってすぐのビジターセンターからCanyon Junctionまで続く道で、全長3.5mi(5.6km)です。基本的に平坦で段差のない道になっており、基本的には自転車で散策する人を想定した道だと思います。ザイオン国立公園のハイキングガイドでもEASYに分類されており、小さな子供連れでも問題なく楽しめるはずです。

ここで注意が必要なのは、Pa’rus Trailと並行してあるバス停2つ(②Museumと③Canyon Junction)は、いずれも下りの①ビジターセンター方面のバスしか停まらないため、「ビジターセンターから③Canyon JunctionまではPa’rus Trailを歩いて、そこから⑤Zion Lodgeまではバスで行こう」という作戦は採れない点です。
Lower Emerald Pool & Upper Emerald Pool
ザイオンロッジの近くにトレイルの起点があります。Lower Emerald PoolまではEASYとされており、1.2mi(1.9km)の道は比較的平坦で小さな子供でも歩いて行けるレベルです。
しかし、その先のUpper Emerald Poolまでの道はいきなり険しくなり、階段や岩が剝き出しとなった上り道も出現します。こちらはMODERATEという中級レベルになり、3mi(4.8km)の道のりはそこそこのハイカーにとってもタフな経験になるかもしれません。

Upper Emerald Poolは、私が行った時には滝のような水の流れはありませんでしたが、緑色に見える池は幻想的でした。
Lower Emerald Pool & Upper Emerald Poolの所要時間は、片道1時間が目安です。

The Grotto Trail
The Grotto Trailはザイオンロッジの脇から始まる道ですが、正直なところほとんど見所はないと思います…
ほとんど平坦な1mi(1.6km)の道で、シャトルバスが通る道路と並行してあり、景色はバスで通る際とあまり変わりません。EASYの道なので散歩にはちょうど良いですが、あまり期待はしない方が良いです。
Riverside Walk
シャトルバスの終点であるTemple of Sinawavaの先にあるのがRiverside Walkです。この道の一番奥に行くと、ザイオン国立公園で最もタフとされているThe Narrowsにたどり着きます。
Riverside WalkはSandyな道ではありましたが、綺麗に整備された平坦な道でとても歩きやすかったです。時間の関係で、道の途中で引き返したのですが、ヴァージン川と木々と岩山と雲と青空が見事に同居した景色を眺めることができました。

さいごに
今回の旅行は7月上旬のものでしたが、ザイオン国立公園はその後に行ったグランドキャニオンやブライスキャニオンに比べると標高が低く、朝と夜は涼しいものの、日中は気温が100℉(約38℃)に迫る暑さになっており、体調管理には注意が必要です。日陰であれば快適ですが、長い時間、日向を歩き続ける際にはご注意ください。
ザイオン国立公園の旅行記は以上となります。ここまでお読みいただきありがとうございました。
次はアリゾナ州のグランドキャニオン国立公園に行った際の記録を書いていきます!
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