全米オープン観戦のためのピッツバーグ遠征からの帰り道、オハイオ州クリーブランドにある潜水艦U.S.S.CODの見学をしてきました。
U.S.S.CODは第二次世界大戦中に主に日本軍との戦いで活躍した潜水艦で、1943年に就役しました。この潜水艦について、一時は解体される方針だったものの、1986年にはアメリカのNational Historic Landmarkに指定され、現在はクリーブランドの北側のエリー湖に面する場所に記念館として留め置かれています。
入場料は大人は$15で、5月1日から11月1日までの間は午前10時から午後5時まで開いています。施設の目の前に無料の駐車場があり、仮設トイレも設置されています。

潜水艦の外にはほとんど展示はなく、基本的には艦内を見学するのみという施設です。潜水艦の中に入るためには、垂直の梯子(3メートルくらいの高さ)を下りていかなければならないため、小さな子供や足腰を痛めている方には厳しいかもしれません。

潜水艦の中を紹介していきます。
まず、こちらが入口の梯子を下りた先にある前方魚雷室です。


次に、狭い扉を通って前方の居室エリアに進みます。扉の縁に膝をぶつけてしまい激痛が走りました…。お気を付けください。

艦内で唯一の個室であるキャプテン部屋です。かつて日本のブルートレインとして走っていた24系客車のA寝台個室くらいの広さでしょうか。

その先には操縦室があります。飛行機のコックピットのように様々な計器が並んでいますが、こちらは潜水艦であり、航行中に視覚的な情報を得られないためより操縦が難しそうです。

操縦室を過ぎて潜水艦の後方部分へと進みます。まず最初にあるのはキッチン・タイニングエリアです。前方にも小さな食事スペースがありましたが、こちらがメインとして使われていたようです。


ダイニングエリアの先が一般の船員の寝床です。三段になっていて、本当に寝ることしかできないという狭さです。ここで何日も過ごすのは相当大変でしょうね。

エンジンルームがあり、潜水艦の後端にあるのが後方魚雷室です。このように数多くの日本海軍の軍艦や輸送船を沈めたことを示す旗が掛けられていました。

後方魚雷室にも梯子が掛けられており、ここから潜水艦の外に出て見学は終了です。
日本では潜水艦実物の中に入れる機会は多くはないと思います。私は今回が初めての経験でしたが、あまりの狭さや閉塞感には驚きました。21世紀の潜水艦は進化していて、原子力潜水艦であれば1年以上も潜水・航行し続けられると聞いたこともあります。過酷な環境で任務を遂行している方々には尊敬の念しかありません。
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