【カレッジフットボール】2024年シーズン注目試合一覧〈12月7日更新〉

アメリカンフットボール

まもなくカレッジフットボールの2024年シーズンが開幕します。それに先立ち、個人的に注目している試合及びおそらく全米から注目を集めるであろう試合を一挙に紹介したいと思います!

①8月31日 ジョージア大vsクレムソン大

州境を跨いで80マイル弱の距離しか離れていない名門校同士が開幕戦で激突。舞台はアトランタ・ファルコンズの本拠地であるメルセデスベンツスタジアム。

〈9月4日更新〉

結果は34-3でジョージア大学が完勝。前半は6-0というロースコア(クレムソン大ディフェンスが頑張ったように見えた)だったものの、徐々にジョージア大のオフェンスが止まらなくなり、結局後半4TDを奪って勝利。

ジョージア大はWeek 4でアラバマ大、Week 8でテキサス大、Week 11でミシシッピ大との大きな試合が予定されるなかで(しかもすべてが敵地での試合)、幸先の良いスタート。

②9月1日 LSUvsUSC

2024年NFLドラフトで全体1位と2位のQBを輩出した2校の対戦。舞台はラスベガスレイダースの本拠地であるアレジアントスタジアム。

〈9月4日更新〉

開幕前のAP Pollランキングで23位と意外にも評価が低かった超名門USCが27-20で勝利!

両校ともに今年から新しいQBが攻撃を率いることになったが、USCのQB・Miller Mossはパス36回中27回成功で378ヤード・1TD、LSUのGarrett Nussmeierはパス39回中30回成功で308ヤード・2TD・1INTという成績。Mossについては、開幕前はあまり注目を集めていなかったようにも思いますが、今後の活躍次第では大化けする、かも…

USCも強いとなると、BIG10カンファレンスはますます混沌として面白くなりますね。

③9月7日 ミシガン大vsテキサス大

個人的にはシーズン序盤で最注目の一戦。昨年のナショナルチャンピオンのミシガン大学がホームのミシガンスタジアムで昨年四強のテキサス大学を迎える試合。

ドラフトで主力の多くがNFL入りしたミシガン大学に対して、エースQBが残留し選手層も厚いテキサス大学。Week2の時点でどちらかに黒星が付くという今シーズンの行方を占う試合で盛り上がること間違いなし。

チケット代も高騰しており、最低でも$400くらいは出さなければ入手困難に…

試合当日はMaize Outという観客全員がミシガン大学のスクールカラーである黄色いシャツを着て観戦する試合に指定されており、スタジアムの雰囲気はきっと特別なものになるはず!

〈9月9日更新〉

テキサス大学がミシガン大学を攻守ともに圧倒して31-12で勝利。もっと点差がついていても不思議ではなかった展開。ミシガンスタジアムに詰め掛けた10万人を超えるファンは、意気消沈して帰路につくという結果に。ただ、試合序盤の盛り上がりはすさまじく、ビッグゲームの素晴らしい雰囲気には包まれていた。

これでテキサス大学とミシガン大学の通算対戦成績はテキサス大学の2勝(ミシガン大学は0勝2敗)。

この試合については現地観戦をしたので別記事でも紹介しています!

④9月21日 ミシガン大vsUSC

またもや登場したミシガン大学とUSC(南カリフォルニア大学)。USCは昨シーズンまでエースQBを務めていたC・ウィリアムズがNFLドラフト全体1位で抜けたことにより、昨シーズンほど前評判は高くないものの、西海岸の超名門で今年からBIG10カンファレンスに移籍したUSCと、BIG10カンファレンスの古参であるミシガン大学がミシガンスタジアムで激突。

新たなBIG10カンファレンスの時代を象徴する一戦として見る価値あり!

〈9月22日更新〉

前半はミシガン大学が14‐3とリードして折り返したものの、後半は完全にUSCのペースとなり、第4Q途中では24‐20とUSCが逆転する展開に。後半はミシガン大学のランオフェンスが全く機能しておらず、そのままUSCが勝ち切るかと思われた瞬間、新たなミシガン大学のエースRBともいうべきMullings(RB#20)が63ヤードのビッグゲイン!最後もMullingsがエンドゾーンにボールを運び、ミシガン大学が27‐24で接戦を制する結果に!

この試合について現地観戦をした記録は別記事にてまとめています。

⑤9月28日 アラバマ大vsジョージア大

昨年のSEC Championshipで激突した全米を代表する強豪校が9月中に再び激突。ヘッドコーチが代わって新たな章へと進んだホームのアラバマ大学が輝くのか、それとも全米チャンピオンの最有力候補であるジョージア大学が敵地を静まり返らせるのか、目が離せません!

〈9月29日更新〉

試合前の時点でAP Pollランキング2位のジョージア大学と4位のアラバマ大学が9月のこの時点で激突!今後も語り継がれるであろう名勝負となりました!

結果は41‐34でホームのアラバマ大学の勝利!第2Q残り12分の時点でアラバマ大学が28‐0と圧倒的なリードを築き、その後ジョージア大学が一つTDを取り返したものの、前半終了間際にジョージア大学のQB・Carson Beckが自陣エンドゾーン内でアラバマ大学ディフェンスのプレッシャーを受けてボールを投げ捨てた結果、それがインテンショナルグラウンディングの反則となりセーフティで2点を献上。前半は30‐7でアラバマ大学がリードという、事前にあまり予想できなかった展開で進みました。

しかし、ジョージア大学の闘志が消えることはありませんでした。前半だけで2つのインターセプトを喫したBeckですが、後半は持ち返して3つのTDパスを決め、第4Q残り2分31秒の時点でなんと34‐33と逆転!一時は絶望的と思われた状態からここまで盛り返したのは流石というほかありません。結局、この試合でBeckは439ヤード(パス50回中27回成功)・3TD・3INTという成績を残しました。

ただ、このまま易々と逆転負けを喫する相手ではありませんでした。アラバマ大学は逆転された直後のシリーズで、QBのJalen Milroe(#4)から17歳のフレッシュマン(1年生)WRのRyan Williamsへのパスが成功し、Williamsの華麗な個人技でジョージア大学のDBを翻弄してエンドゾーンまで走り切りアラバマ大学が逆転!1プレー・13秒で再び試合をひっくり返しました。Williamsはこの試合で6回のレシーブで177ヤード・1TDと新人とは思えない驚異的な活躍!Milroeもパスで374ヤード(パス33回中27回成功)2TD・1INT、ランで117ヤード(16回キャリー)2TDと大活躍!Milroeは昨年からの成長が感じられ、今後も一貫した仕事ができればハイズマン賞の有力候補といえるのではないでしょうか。

41‐34となり、ジョージア大学は同点を目指して最後の力を振り絞りますが、敵陣20ヤード地点からエンドゾーンを目掛けてBeckから放たれたパスを、アラバマ大学のフレッシュマン(1年生)のDB・Zabien Brownがインターセプト!

これにてアラバマ大学とジョージア大学のプレーオフ、あるいはナショナルチャンピオンシップかと見間違えるような白熱した試合は幕を閉じました。

アラバマ大学がこの勝利を経てAP Pollランキングの1位へ浮上!対するジョージア大学は5位へ。

先日、12チーム制に拡大されたカレッジフットボールプレーオフの記事を書きましたが、プレーオフでレギュラーシーズンで戦った対戦カードの再戦となった場合でも調整は行われませんので、この「アラバマ大学vsジョージア大学」のRematchが実現する可能性があります。

最高レベルの個人技と、学生スポーツらしいモメンタム(試合の流れやチームの勢い)の移り変わりを楽しむことができた、非常に印象的な大一番でした。是非ハイライトをご覧ください↓

⑥10月5日 ワシントン大vsミシガン大

昨シーズンのNational Championship Gameと同じ顔合わせ。今回はワシントン大学がホームで雪辱を果たすのでしょうか!?

〈10月6日更新〉

この試合はNBCで夜のプライムタイムに放送されましたが、昨シーズンのNational Championship Gameの再戦であることや、ミシガン大とワシントン大が過去にローズボウルで何度も対戦してきた歴史が紹介されていました。

試合はワシントン大が14点を先行したものの、その後ミシガン大がQBをAlex OrijからJack Tuttleに変更したことで流れが一変。ミシガン大が17-14と逆転しました。しかし、そこからミシガン大はファンブルとインターセプトを喫し、いずれの機会も得点に結びつけたワシントン大が10点を加点し、27-17で雪辱を果たしました!試合後は、ハスキースタジアムに詰め掛けたワシントン大ファンがフィールドに流れ込み、喜びを爆発させました。

この試合については別記事で詳しく振り返っています。

⑦10月12日 オレゴン大vsオハイオ州立大

9月のミシガン大学vsテキサス大学やアラバマ大学vsジョージア大学の試合と並ぶ最注目の一戦!

勝った方がBIG10カンファレンスの優勝争いをリードすることになると思いますが、BIG10 Championship Gameでの再戦も十分にあり得るカード。

オレゴン大学のホームでどのような試合になるか、そして、オレゴン大学がどのような特別仕様のユニフォームで臨むのかも楽しみ。

〈10月16日更新〉

オレゴン大は3位、オハイオ州立大は2位という5勝0敗の超上位校同士の対決となった一戦!大注目のこの試合もNBCのプライムタイム枠で放送され、舞台となったオレゴン大ホームのオーツェンスタジアムには同校史上最多の6万0129人が詰めかけました。

試合は、実に7度もリードするチームが入れ替わるという大接戦の展開に。両チームともに自慢の攻撃力を発揮し、オレゴン大はトータル496ヤード(ラン155ヤード・パス341ヤード)、オハイオ州立大はトータル467ヤード(ラン141ヤード、パス326ヤード)を獲得。

最後の最後までどちらが勝つかわからない試合展開でしたが、オハイオ州立大のQB・Will Howardが試合時間残り6秒でオレゴン大陣内38ヤード地点から始まったプレーにおいて、少しでもフィールドゴール成功の確率を上げようとスクランブルして12ヤード前進したものの、スライディングと同時に時計は0秒となり試合終了!32‐31と1点差でオレゴン大が激戦をものにしました。

その前に1年生のJeremaih Smithへのパスプレー時に、Smithによるオフェンスパスインターフェアランスの反則を取られ、15ヤード罰退のペナルティを受けたことが痛かったように思います。

劇的な幕切れとなり、オレゴン大学ディフェンスへ必死に声援を送っていた観客たちはフィールドに流れ込み、喜びを爆発させました!

これでオハイオ州立大を率いるRyan Dayヘッドコーチは、ランキング5位以内の相手との対戦成績は2勝(2020年vsクレムソン大・2022年vsノートルダム大)7敗(2019年vsクレムソン大・2020年vsアラバマ大・2021年vsミシガン大・2022年vsミシガン大・同年vsジョージア大・2023年vsミシガン大・2024年vsオレゴン大)と、大一番では勝てないイメージが強く残ってしまいます。11月2日には、Week 7終了時点で3位につける現在無敗のペンシルベニア州立大との敵地ビーバースタジアムでの一戦が控えていますが、こちらはどうなるでしょうか!

⑧10月12日 テキサス大vsオクラホマ大

毎年恒例のコットンボウルスタジアム(@ダラス)での一戦。過去6年間で5勝を挙げているオクラホマ大学が今年も制するのか、それとも前評判の高いテキサス大学が今年はやってくれるのか!?

〈10月16日更新〉

ランキング1位でRed River Rivalryの一戦を迎えたテキサス大。試合開始早々の3プレー目にテキサス大のQB・Quinn Ewersが投げたパスをオクラホマ大がインターセプトし、オクラホマ大が先制するかと思いきやそのシリーズでFGを失敗。その後も両チームともに攻めあぐねたものの、オクラホマ大がFGで先制。第1Qはオクラホマ大が3-0とリードして意外な形で終えます。

しかし、その後はテキサス大ペースとなりました。第2Qにオクラホマ大が2度のファンブルでターンオーバーを喫したこともあり、3つのTDをテキサス大が奪い、21-3でテキサス大がリードして前半を終了。

後半は、オクラホマ大が効果的に前進をすることができず無得点で試合終了。後半に2つのFGと1つのTDで13点を追加したテキサス大が、最終スコア34-3でオクラホマ大を一蹴しました。

ここまで6勝0敗でランキング1位の座を占めるテキサス大ですが、次週はWeek 7終了時で5位のジョージア大をホームに迎え、大一番に臨みます!

⑨10月19日 テキサス大vsジョージア大

またもや登場しました、テキサス大学とジョージア大学。Big12カンファレンスからSECへ移籍したテキサス大学がカンファレンス戦としてジョージア大学を迎え撃つ一戦。

ジョージア大学は、クレムソン大学とアラバマ大学に加えてテキサス大学という超名門とシーズン半ばまでに立て続けに対戦をすることに。主力にけが人を出さずにこの一戦に万全の状態で臨めるか?

テキサス大学も前週のオクラホマ大学戦からの連戦で非常に厳しいスケジュール。

〈10月20日更新〉

テキサス大学は、ランキング1位の立場で5位のジョージア大学をホームに迎える形になりました!

テキサス大学のQBは、前週にケガから復帰したQuinn Ewersが引き続き務め、ジョージア大学はいつも通りCarson BeckがQB。

試合は第1Qから動きがありました。Beckは2回目の攻撃シリーズでいきなりインターセプトを喫し、テキサス大学は敵陣42ヤードという絶好のフィールドポジションから攻撃を開始。是非とも先制点に結び付けたかったところですが、結局1ヤードしか進めずパントに追い込まれました。ジョージア大学のDL陣が、私が今シーズンではカレッジフットボール界で最強だと思っていたテキサス大学のOL陣を圧倒していたように見えました。

次のジョージア大学の攻撃は、敵陣レッドゾーンまで攻めていきましたが、またもやインターセプト!ジョージア大学は得点を奪えません。

自陣5ヤードから攻撃を開始したテキサス大学、自陣28ヤード地点まで進んだ後、Quinn Ewersがサックを受けボールをファンブル!ジョージア大学がボールをリカバーしターンオーバー!この時点でスコアは0-0のままであるものの、第1Qだけで両チーム合わせて3個のターンオーバーが発生するという荒れた展開になりました。ジョージア大学はこの好機からTDを奪い先制!

第2Qには、今度はテキサス大学のQuinn Ewersがインターセプトを奪われ、ここからジョージア大学がTD!Quinn Ewersが絶不調のため、第2Q途中からはArch Manning(QB#16)に交代。しかし、Manningでも目立った改善はなく、前半終了間際には再びサック→ファンブルでターンオーバー!これを基にジョージア大学は前半をFGで締めくくり、23-0という大差で前半を終えました。

第3Qでは、Quinn EwersがQBの座に戻り、開始直後のシリーズでTD!23-8と15点差に戻します。

そして、問題のプレーが発生します。ジョージア大学QBのBeckが投げたボールをテキサス大学のCB・Jandae Barron(#7)がインターセプト!しかし、審判の判定はBarronのパスインターフェアランス!ところがリプレイを見ると、レシーバーとBarronは偶発的に接触したに過ぎず、妨害をしていないように見えます…詳しくは↓の動画をご覧いただきたいと思いますが、審判の判定は覆り、インターセプト有効となり、テキサス大学に流れが動きました。

第3Q、ディフェンスのパスインターフェアランスの有無で一悶着。判定に対して不満を爆発させたテキサス大学ファンから、ペットボトルなどのゴミがフィールドへ投げ込まれる事態に。テキサス大学のサーキジアンHCが必死に観客をなだめました。その後、審判団で「ディスカッション」をした結果、判定は覆り、パスインターフェアランスの反則は取り消されてインターセプトが有効になりました!そして、テキサス大学はこのチャンスをTDへ結びつけ、追い上げムードがさらに強くなりました。おそらく、ルール上はパスインターフェアランスの判定についてオフィシャルレビューやチャレンジはできないはずですが、スタジアムのスクリーンに何度も映されたであろうリプレイを審判たちが見て、また、スタジアムの殺気に押されて、判定を変えたのだろうと推測しました。ここで意固地にならずに、(正しいであろう)判定に直した審判団の勇気を称えたい、と私は思いました。

テキサス大学は必死に挽回を試みたものの、ジョージア大学にもTDを取り返され、試合は30-15で終了!「ジョージア大学はやはり強し!」という印象を残した試合となりました!テキサス大学はこれで今シーズン初黒星。プレーオフ戦線には依然として残っていますので、今後どのように立て直せるか。

この2校の勝負は、今シーズン中にSEC Championshipやプレーオフの舞台で再び見ることができるかもしれません。

⑩10月26日 ミシガン大vsミシガン州立大

ミシガン州内のライバル校対決。昨年はミシガン州立大学のホームであるスパルタンスタジアムにおいて0‐49の大惨敗を喫したミシガン州立大学が今年はやり返すことができるか!?

〈10月28日更新〉

ミシガン大学とミシガン州立大学の双方がAP Pollランキング圏外ということで、全米的な注目はなく、単なるミシガン州内のライバル校同士の一戦となったこの試合。前半はミシガン州立大学が押していたものの、前半終了間際にターンオーバーをきっかけとしたフィールドゴールで逆転をしたミシガン大学が24-17で勝利。

この試合は、現地の様子を含め、別記事で詳しく紹介しています。

⑪11月2日 ペンシルべニア州立大vsオハイオ州立大

今シーズン比較的組み合わせが恵まれているペンシルベニア州立大学は、この大一番を制せば全勝でレギュラーシーズンを走り切る可能性が大きく近付くことに。近年ではオハイオ州立大学相手に勝てていないが、10万6572人収容のホームのビーバースタジアムで大声援を受けながら対戦する今年はどうか。

〈11月6日更新〉

ビーバースタジアム史上最多の観客数11万1030人の大観衆が足を運んだペンシルベニア州立大学にとって今シーズン最大の山場!しかし、超満員の観客は、ペンシルベニア州立大学の対オハイオ州立大学戦8連敗目を見届けることに…

ファンの期待を一身に背負ったペンシルベニア州立大学のQB・Drew Allarですが、パス20回で12回成功・146ヤード獲得・1インターセプトという良くも悪くもない成績。しかし、ペンシルベニア州立大学は、2度の敵陣5ヤード以内での攻撃機会で1点も奪うことができず、勝負弱さを露呈してしまった形。第1QでインタセプトリターンTDを決めて10-0とリードした時には「今年こそ勝てるのか!?」と期待しましたが、結局その後はFGの3点しか積み上げることができず、今シーズンの初黒星。

ペンシルベニア州立大学はまだ1敗とはいえ、プレーオフやBig Ten Championship出場権を直接的に争うライバルとの試合での重い敗戦が、今後どれくらい響いてくるのか…

⑫11月2日 ミシガン大vsオレゴン大学

もしミシガン大学がテキサス大学やUSCとの試合に敗れていた場合、プレーオフ進出のためには絶対に落とせない試合に。それに対してオレゴン大学も3週間前のオハイオ州立大学戦に続いてBIG10の老舗チームとの戦い。お互いにシーズン終盤の重い一戦になること間違いなし。

〈11月6日更新〉

オハイオ州立大学との大一番を制して全勝街道をひた走るAP Pollランキング1位のオレゴン大学と、テキサス大学、ワシントン大学、イリノイ大学に敗れてランキング圏外のミシガン大学との一戦となりました。

試合は、正直なところ盛り上がりポイントは少なく、順当に38-17でオレゴン大学が勝利!全勝のオレゴン大学の強さを改めて認識させられる試合でした。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

⑬11月9日 LSUvsアラバマ大

毎年激戦を繰り広げる両名門校が今年も激突。昨年は42-28でアラバマ大学が制したが今年はどうか。

〈11月9日更新〉

両校ともに6勝2敗という成績で迎えた一戦。負けた方はシーズン3敗目となり、プレーオフ進出がかなり遠のくという負けられない一戦になったわけですが、前半は中継映像でもよくわかるほどの大雨。。。タイガースタジアムに詰め掛けた大勢の観客はとても大変そうでした。

試合の方はというと、蓋を開けてみればアラバマ大学が攻守ともに圧倒。アラバマ大学QBのJalen Milroeは、12回のキャリーで185ヤード・4TDという成績で、LSUディフェンスを切り刻みました。いつもそうなのかもしれませんが、Milroeはサイドラインや入退場時にリーダーシップを発揮しており、昨シーズンと比べると人格的にも大きな成長を遂げているように感じました。

第3Q終了時点ですでに22点差がつき、雨の中試合を見守っていたLSUファンの多くは席を後にし、第4Q中盤にはスタジアム(アラバマ大学ゾーン以外)はガラガラ状態になってしまっていました。試合は42-13でアラバマ大学の完勝。アラバマ大学はLSUとの直近14回の対戦で12勝目。

これでLSUは事実上プレーオフ争いからは脱落といってよいでしょうか。今週、ジョージア大学がミシシッピ大学にアップセットを食らってしまったため、SECの優勝争いは先が読めなくなってきました。

⑭11月23日 オクラホマ大vsアラバマ大

テキサス大学とともにBig12カンファレンスから移籍したオクラホマ大学がSECの雄であるアラバマ大学と対戦。時期的にも、この試合に敗れたチームはプレーオフが絶望的になるかも。。。

〈11月24日更新〉

上に「時期的にも、この試合に敗れたチームはプレーオフが絶望的になるかも」と書いていましたが、当初の想定とは違う形で「プレーオフ絶望」という結果がもたらされたかもしれません。。。

オクラホマ大学は、この試合を迎える時点で5勝5敗(SEC戦績は1勝5敗)という厳しい状況。対して、アラバマ大学はヴァンダービルト大学とテネシー大学に敗れたとはいえ、混沌としたSEC戦線を生き残り8勝2敗(SEC戦績は4勝2敗)でプレーオフ進出の可能性を十分に残していました。

試合前は、オクラホマ大学が今シーズンはかなり苦戦していることを踏まえると、いくらオクラホマ大学のホームでの試合であるとはいえアラバマ大学の勝利は堅いだろうと考えていました。

しかし、蓋を開けてみれば、アラバマ大学のQB・Jalen Milroeのパスは26回中11回しか成功せず、インターセプトも3つという惨憺たる結果。スーパースター1年生のWR・Ryan Williamsへの4th downでのロングパスが成功しタッチダウンかと思われたシーンも、謎のイリーガルタッチの反則がコールされ無効に(解説者は誤審だとコメントしていましたが、結局のところどうだったのでしょうか)。

問題のシーンはこちら。2番のイリーガルタッチ…?えっ…?

オクラホマ大学の方も、攻撃が冴えまくっていたわけではないように映りましたが(スペシャルプレーで完全にフリーとなったレシーバーが落球していましたし)、QBのJackson Darnoldが25回のキャリーで131ヤードを走り、攻撃を牽引しました。

オクラホマ大学は、アラバマ大学にタッチダウンを許さずに24-3とアップセット!

アラバマ大学はカンファレンス戦で3敗目を喫し、SEC Championshipやプレーオフへの進出に暗雲が漂う事態になりました(ただし、同日にミシシッピ大学とテキサスA&M大学も敗れたため、SECの上位争いは一層混沌としてきました)。

⑮11月30日 USCvsノートルダム大

今年は最終週に組まれたこのライバル対決。今シーズンのノートルダム大学は組み合わせが比較的恵まれているため、もしかすると無敗の状態でこの試合を迎えられるかも。

〈12月7日更新〉

ノートルダム大は10勝1敗でCFPランキング5位、USCは6勝5敗でCFPランキング外という対照的な状況で迎えたこの試合。ノートルダム大はこれまで対戦した相手がそれほど良い成績を残していなかったため、この試合を落とすとプレーオフ進出は難しいのではないかという声もありました。

第3Qまでは両校が交互にタッチダウンを取り21-21と均衡した展開になりましたが、それ以降はノートルダム大がランキング通りの力を見せつけて最終的には49-35で勝利。プレーオフ進出をほぼ手中に収めました。

⑯11月30日 オハイオ州立大vsミシガン大

毎年激戦が繰り広げられる「The Game」。2021年から三連勝中のミシガン大学がオハイオ州立大学のホームであるオハイオスタジアムで四連勝を飾ることができるか。

シーズン全体の勝敗数は関係なく、ただただアツくなること間違いなしの一戦。

〈12月7日更新〉

誰もがオハイオ州立大がThe Gameの連敗を3で止め、ホームで景気良くBig Ten Championship行きを決めるものだと思ってキックオフを迎えたことでしょう。

しかし、結果は…。ライバル対決は一筋縄ではいかないということがよくわかった試合でした。

詳しくは↓の記事にまとめておりますのでご覧ください。

おわりに

注目すべき17戦を挙げさせてもらいました。皆様のご贔屓のチームもあると思いますが、毎週末どこかで面白い試合があると思うとシーズン開幕が待ち遠しいですね。

縷々述べてきましたが、思わぬ試合でアップセットが起きて予想していなかった試合がシーズンの命運を左右することもあるのがカレッジフットボールの面白さ。結局いろいろな試合をチェックしなければなりません笑。

可能な限り注目試合のレビュー記事も書いていく所存ですのでそちらもお付き合いいただけると嬉しいです。

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